二胡は先ず皮が振動します。その時、その音は、皮を張ってある木の胴の樹種によって音色が変わります。木によって硬さも、密度も違いますから、鳴り方が変わります。二胡に使う木の種類は大きく分けると、紫檀系、黒檀系、紅木系と、現在では3種類でしよう。その他に花梨、などもありますが、花梨は、マメ科の物と、バラ科の物がありますので、これは別にその他の木の項で話そうと思います。
さて、紫檀です。簡単に言うと、ローズウッドの系統という事が出来ます。製材するときに薔薇の香りがすると言われますが、確かに香りの強い木が多いものです。中には通称"手違い紫檀(チンチャン)"などのように、シナモンの香りに近いものもあります。また、製材したばかりの時には、ほとんどが赤系の色をしています。中にはワインレッドのものもあります。パドウク(英語名:パドック)などは、オレンジ色と言えるかもしれません。
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