前号は13歳から演奏活動を始められた先生の、修業時代の貴重なお話や、日本人の二胡学習者にとって、習得しにくい問題点について語って頂きました。[後編]となる今回は、日本人を多く教えられた先生ならでは、のお考えや、日本の二胡の将来についての展望を伺いました。「二胡之友」に携わる者としても、先生の示唆に富むお話は大いに参考にするべきと思います。

インタビュー内容は本誌をご覧下さい。

【周耀[金昆][ジョウ・ヤオクン] プロフィール】
江西省に生まれる。幼い時から父親に二胡を学び、9歳で北京市少年宮民族楽隊に入り、ソリストとして舞台に立つ。1958年、13歳で中央歌舞団に入団。60年中央民族楽団に移り、64年から二胡パート首席、76年から楽隊首席兼擦弦楽器部長を務める。86年文化部より初めての「先進的演奏員」に、87年初めての国家一級演奏員に認定され、第一回中国芸術祭開幕式で「中華千人大楽隊」のコンサートマスターを担当。93年、国務院より「特に貢献した芸術家」という栄誉称号を授けられる。94年、中日韓の演奏家で結成された「アジアオーケストラ」のコンサートマスターを務める。99年来日し、2年間、日本人によって構成された中国楽器オーケストラ「日本華楽団」と「日本華夏音楽学院」における二胡の指導教師、演奏会でのソリスト及びコンサートマスターに就任。2005年再来日、2010年10月まで、天華二胡学院において、二胡の指導、演奏を行う。これまでに海外数十カ国において演奏会、講義を行う。ソロアルバムは8枚あり、現在『周耀[金昆]二胡作品集』リリース中。日本二胡学会会長。