番外編1・「2011 二胡大師班夏令営」(上)

 皆様、こんにちは。「二胡の壺」第三回が終わったところで、いきなりですが番外編を挟ませていただきたいと思います。去る2011年7月に行われました上海音楽学院主催の「2011二胡大師班夏令営」、通称「二胡合宿」なるものに参加してまいりましたので、記憶が色あせぬうちにレポートしておこうと思う次第です。
 この二胡合宿は今回で第3回となります。第1回は2008年、そして翌2009年と続き、1年とんで今年が3回目となりました。私は第1回にも参加しておりまして、今回が2回目です。第3回の参加者はおよそ50名、うち日本人は14名。7月13日に始まり21日に上海に戻るまで、9日間に及ぶ二胡漬けの日々をお伝えします。日本人にも広く門戸の開かれたこの合宿に興味のある方の参考になれば幸いです。

本紙掲載項目

  • 準備
  • 余姚市へ

続きは本誌をご覧下さい。


上海音楽学院教学楼に集合

余姚市高風中学

宿舎。ベランダもあって洗濯物も干せます。洗濯は手洗い。

ある日の食事。毎日三食こんな感じ。

開営式の様子
鳴尾牧子プロフィール
1995年北京に留学、中央音楽学院にて二胡を学ぶ。1996年帰国後、演奏活動を開始。数少ない日本人二胡奏者として、伝統を踏まえつつ独自の感性で演奏活動を展開する。2003年より上海音楽学院教授、王永徳氏に師事。
2006年第1回中国音楽国際コンクール民族楽器部門特等賞。2010年第11回中国音楽コンクール専門の部第一位及び中華人民共和国駐大阪総領事館賞。
2008年上海之春二胡コンクールのエキシビションにて日本人演奏家として招待演奏。2010年NHK名曲リサイタル出演。
大阪、神戸で二胡の教室を主宰、積極的に後進の指導に当たる。