ワシはアルフー老師じゃ。前回、愛知県名古屋市は緑区の先生宅にお邪魔させてもらい、愛器を拝見させてもらったのじゃが、その後、五感を研ぎ澄ませて新たな名器の情報を得んと瞑想に入っていたところ、この爺の嗅覚が、同じ愛知県内に、またもや名器を所有している先生がいるらしいとの情報を嗅ぎつけたぞ！名古屋から移動すること小一時間、今回の舞台は本州のほぼ中心に位置するという愛知県は蒲郡市じゃ。蒲郡市は海辺の街で、沿岸一帯が三河湾国定公園に指定されているそうで、市内には4つの温泉郷があり、最近ではテーマパークなどもあることから、県内屈指の観光地になっているそうじゃ。そんな蒲郡市に住み、名器を所有している先生は、坂部恵奈女史ということじゃった。この爺の突然のオファーにも関わらず、この先生も快く受け入れてくれたよ…日本もまだまだ捨てたもんじゃないのう〜（涙）

　さて、坂部女史が所有している二胡は色々あるとのことだったが、今回は、最近までメイン楽器として活躍していたという天津「陸養」氏製作の黒檀二胡と、最近入手して、今現在は演奏活動やレッスンで主に使用しているという上海「王根興」氏製作の老紅木二胡の2本にスポットを当てて、本人のコメントを交えて紹介させてもらうことにしよう。