『二胡之友』は2011年5月の創刊以来、日本における二胡受容の状況をウォッチしてまいりましたが、2024年に至り、日本人による二胡音楽、二胡文化が生まれ始めているように感じています。
 そのような状況を踏まえ、2024年の第1冊目となる春号の巻頭特集として、代表的な日本人二胡奏者・指導者の先生方にアンケート方式での調査、取材を行いました。
 今回、アンケートをお送りしたのは10名の先生。人選は、キャリアー、活動地域、知名度等を考慮し、NPO法人日本二胡振興会のデータも参照しました。アンケートは、初めに基本の6項目の質問にお答えいただき、回答を受けて、当方よりそれぞれに、特に詳しく伺いたい点などの追加質問をお返しし、やり取りした上でまとめる、という手順で進めました。
 当初、全ての先生にご協力いただけるとは限らない、と覚悟しておりましたが、蓋を開ければ、どの先生からも、熱い思いが込められた丁寧なご回答をいただくことができました。当方は、嬉しい悲鳴を上げると同時に、「できる限りカットせずに、読者にお届けしたい」と考え、2回にわたり掲載することとし、今号には5名の先生からのご回答を掲載いたします。
 この記事を通して、ご協力いただいた先生同士で情報交換や交流の機会が生まれたり、読者と先生方との出会いが生まれるのでは、と期待しております。

(詳細は本誌をご覧ください)