第63回 麓郁代先生の各種二胡

 この冬はいかがお過ごしだったじゃろうか、ご存知アルフー老師じゃよ。令和6年は能登半島地震の発生で大変な幕開けじゃったのう。被災された皆様には、心からお見舞いを申し上げるぞ。
 さて、今回は関東地方に名器を所有される方がおるとの情報を得て、キン斗雲の舵を南へと切り、春霞で視界の悪い中、目的地へと急いだんじゃ〜!!今回降り立ったのは、東京都練馬区じゃ。この街を拠点として活動し、名器を所有しておられたのは、二胡演奏家で講師の麓郁代(ふもと いくよ)さん。教室のベルを鳴らすと、何とも落ち着いた大人の雰囲気の麓さんが出迎えてくれ、突然の訪問にもかかわらず、愛用の楽器について懇切丁寧に説明してくれたんじゃ〜!!
 麓さんは千葉県船橋市出身、2012年から二胡を始め、主に心弦二胡教室でウェイウェイ・ウー氏に師事、後に心弦教室の講師を経て2021年に独立し教室を開講されたということじゃったよ。演奏活動としては、クラブツーリズムの二胡のコンサートを組み込んだツアーに出演。東中野のバー驢馬駱駝、ホテル椿山荘東京、赤坂の音楽ホール白読など、さまざまな場で多岐にわたり活動されておるということじゃ。
 そんな麓さんが、現在メイン楽器として使用しておるのは、胡涵柔精製 上海式老紅木二胡。早速、これまでの楽器遍歴と合わせて、紹介させてもらうことにしよう。

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