第67回 永井せつこ先生の各種楽器

 ?好!アルフー老師じゃ。強烈寒波と温暖な気候とが背中合わせで寒暖差の大きな冬じゃったが、皆は元気にしておったじゃろうか?ようやく春らしい気候になって来たが、この時期は花粉と黄砂に悩まされ、不快になるんじゃ…(泣)。おかげで目の前の数字譜が霞んで二胡が上手く弾けんのう〜。オホン(苦笑)。 さて、今回はキン斗雲の舵を西へと向け、春霞を突っ切って目的地へと急行したんじゃ〜!!今回降り立った場所は、彦根城のある滋賀県彦根市じゃ。京都周辺でも有数の城下町として発達したこの街で教室を開講し、名器を所有しておったのは、二胡演奏家で講師の永井せつこ(ながい せつこ)さんじゃ。緊張しながら教室のチャイムを鳴らすと、何とも気品があって落ち着いた雰囲気の永井さんが温かく出迎えてくれ、愛用の楽器について懇切丁寧に説明してくれたんじゃ〜(泣)!!
 永井さんは島根県出身。幼少期のオルガンやピアノから、中学高校ではブラスバンド部で管楽器、大学から社会人にかけてはオーケストラ部や合奏団で擦弦楽器に触れるなど、二胡に至るまで経験した楽器は多岐に渡るぞ。2008年から二胡を学び始め、たなかかおる、閻?、安岡由紀子の各氏に師事。その間に2年間過ごした北京では中国音楽・文化に触れ刺激を受けたということじゃった。2016年からは現在の師匠である杉原圭子氏に師事し、現在は日中二胡交流研究会認定 初級指導者・中級指導者として、教学活動や演奏活動をしておるということじゃよ。
 そんな永井さんが、現在メイン楽器としてレッスンや演奏活動に使用しておるのは、「古月琴坊」工房の「萬其興精製“収蔵版”インド小葉紫檀二胡」。ほかに仕様を変えて使っておるという「陸林生精製 アフリカ小葉紫檀二胡」および「満瑞興精製 黒檀二胡」も併せて、これまでの楽器遍歴を紹介させてもらうことにしよう。

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